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1冊の問題集を何度も繰り返す意味ありますか?【それ効果的な学習法?】

1冊の問題集を繰り返す意味
効率よく成績を上げるために欠かせない学習法
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同じ1冊の問題集を何度も繰り返す意味はありますか?
それって効果的な学習法ですか?

という質問をよくいただきます。

テスト前になると、学校から配られるテスト範囲表にも「ワークを3回はやろう!」などというアドバイスがよく書かれていますよね。

でも、それについて「なぜ?」「それ意味あるの?」と思っている人は多いようです。

塾生からもよく質問をいただきますので、ここではっきり答えておきましょう。

まず結論から先に答えてしまいます。

同じ1冊の問題集をくり返し解く意味は、、、あります!

同じ問題を繰り返すのは、効果的な学習法です!

予想通りの答えでしたか?

ではこれから、同じ問題集を繰り返すことが効果的である理由を説明しますね。

同じ1冊の問題集を繰り返した方がいい理由

同じ1冊の問題集を繰り返した方がいい理由は大きく3つあります。

それは

  • 知識や技術が定着し、対応力が上がる
  • 時間の節約になる
  • 自分だけのウィークポイントを克服しやすい

という3つです。

順に説明しますね。

知識や技術が定着し、対応力が上がる

まず、1回問題を解いただけで、その問題から学べることをすべて学べる人というのはほとんどいません。
(少なくとも私はそういう人に出会ったことがありません。それができたら天才ですよね)

1つの問題から得られるものはそのくらいたくさんあって、

  • 答え
  • 考え方
  • 解く手順

といった知識・技術はもちろん、それを繰り返し脳の回路に通すことで、

  • 問題を読んでから考え方が思い浮かぶまでの瞬発力
  • 思い浮かんだことを手際よくスムーズに実行する表現力
  • 同じタイプの問題に考え方を適用する連結力(つなげる力)

といった対応力も得ることができます。

これらをすべて得るのには、1冊の問題集で、何度も同じ問題を繰り返すのがとても効果的です。

同じ問題を繰り返すということは、同じ脳の回路を何度も通すということです。

何度も通せば通すほど脳の回路は太くなり、情報の伝達が速くなり、また忘れにくくなっていきます。

それゆえ、同じ問題を繰り返すことが、効果的に知識や技術を定着させ、対応力を上げることにつながるのですね。

時間の節約になる

上に述べた知識や技術、対応力は、「複数の問題集を次々と解くことでは身につかない」というわけではありません。

しかし、身につくまでの時間はだいぶ変わってきます。

毎回違う問題に取り組んでしまうと、まだ定着していないものをもう一度最初から考えなければならないので時間がかかります。
(前に解いた問題とのつながりが見えればいいんですが、それでも時間はかかりますよね)

その点、1度解いたことがある問題であれば、答えも考え方も手順もすでに脳の中で1度回路を通してありますので、もう1度やるにも時間が少なくて済みます。

さらに、先ほど書いた通り、1度通した脳の回路を何回も通すようにすると、その回路は太くなり、情報の伝達の速さも上がっていきます。

すると発想が速くなり、解く手順にも迷いがなくなりますので、かなりの時間の節約になるのです。

自分だけのウィークポイントを克服しやすい

例えば、問題集の1つのページを解くと、正解したものと間違ってしまったものの両方が出てきますよね。

その間違ってしまった部分というのは、自分独自のウィークポイントである可能性があります。

英語ならば、「文法はわかっているのに、特定の単語を覚えていなくてできなかった」などというのは典型ですし、計算であれば「2けたと3けたの小数のかけ算に限って間違う」などということが起こります。

その他の教科・単元でも同じで、原則や基本がわかっていたとしても、なぜか間違いやすい部分というのが人それぞれあるものです。(個性です)

ということは、その間違った問題をしっかり解決できれば、自分だけのウィークポイントを減らしていくことができるということになります。

しかし、それを違う問題集などの類題で解決しようとすると、「発見した自分独自のウィークポイントに出会わない」という可能性があります。

違う問題集では、同じ文法の単元だからといって同じ単語が問われるとは限りませんし、苦手な組み合わせの計算が出てくるとは限らないためです。

せっかくレベルアップするきっかけを見つけたのに、わざわざ捨てに行ってしまうようなものです。

その点、同じ問題を繰り返せば、確実にその部分がレベルアップします。

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正解した問題も繰り返す?

さて、ここまで読んでみて、同じ1冊の問題集を繰り返す意味についてはお分かりいただけたと思います。

しかし、正解したものについてはどうでしょう?

「正解したら、もう繰り返さなくていい」と思う人は多いようです。

長くなってしまったので今回はここまでにしますが、この「正解した問題まで繰り返す方がよいのかどうか」については驚きの研究結果がありますので、次回書いてみようと思います。

(※書きました!⇒正解した問題も繰り返した方がいい?【記憶法に関する驚きの実験結果】

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「1冊の問題集を何度も繰り返す意味」のまとめ

1冊の問題集を何度も繰り返す意味について書いてきました。
大事な部分をおさらいしますね。

▼ 同じ1冊の問題集を繰り返した方がいい理由 ▼

  • 知識や技術が定着し、対応力が上がる
  • 時間の節約になる
  • 自分だけのウィークポイントを克服しやすい

という理由から、同じ1冊の問題集をくり返し解く意味はあります!

1つの問題から得られるものはたくさんあり、

  • 答え
  • 考え方
  • 解く手順

といった知識・技術はもちろん、それを繰り返し脳の回路に通すことで、

  • 問題を読んでから考え方が思い浮かぶまでの瞬発力
  • 思い浮かんだことを手際よくスムーズに実行する表現力
  • 同じタイプの問題に考え方を適用する連結力(つなげる力)

といった対応力も得ることができます。

同じ問題を繰り返すということは、同じ脳の回路を何度も通すということです。

何度も繰り返すほど脳の回路は太くなり、情報の伝達が速くなり、また忘れにくくなっていきます。

1冊の問題集を繰り返すことで、ぜひ効率的に学習を進めていってくださいね。

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