人事を尽くして天命を待つ【受験生に贈る言葉】
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉をご存知でしょうか。
当塾では、毎年受験前に、この言葉を受験生に贈ることにしています。
(※受験生に限らず、誰にとっても知っておいてほしい役に立つ言葉です)
最後まであきらめず、不安になり過ぎず、胸を張って受験を乗り越えるために、この言葉を贈ります。
「人事を尽くして天命を待つ」の意味
「人事を尽くして天命を待つ」とは、「できる限りのことをやって、結果については天に任せて心を労しない」という意味です。
受験生に限らず誰にでも言えることですが、できる限りのことをしているならば、後はもう流れに任せる他ありませんよね。
というのも、結果を自分でコントロールするということはできないからです。
自分ではコントロールできない結果について、あれこれ心配したり不安に思ったりしても、時間やエネルギーがなくなっていくだけでよいことはほとんどありません。
それゆえ、「今」できることの一つ一つに集中すること(=人事を尽くすこと)。
それが大切ですし、実は、それしかできることはありません。
受験生は悩むものですが
受験前になると、毎年「1年生のころから頑張っておけばよかった・・・」とか、「入試大丈夫ですかね・・・」といった声が数多く(本当に数多く!笑)寄せられます。
そのような後悔や不安は、受験の醍醐味と言えば醍醐味です。
受験生は悩むものですよね。
しかし、心配し過ぎて勉強が手につかなくなってしまっては元も子もありません。
過去には戻れませんし、入試の結果は発表日になるまでわかりません。
今、できることをできるだけする(=人事を尽くす)ということを意識して生活できれば、そのような悩みにとらわれることが少なくなります。
そうなれば、時間もエネルギーも有意義に使うことができますね。
人事を尽くすための問いかけ
人事を尽くしているかどうかについては、自分自身にこう問いかけることが役立ちます。
「自分は、できるだけのことをしているだろうか」という問いかけです。
その「できるだけのこと」には、「勉強時間」や「問題を解いた数」といった量の側面だけでなく、「できる限り丁寧にやっているか」「本気を出しているか」「考えているか」「確かめているか」という質の意味合いも含まれます。
その問いかけに対し、「できる限りのことをしている!」と思えるならば、その調子で胸を張って努力を続けましょう。
「まだまだ」「もう少し」と思うならば、さらにがんばれるはずです。
そして「やりきった!」という感覚で、本番に臨んでほしいと思います。
これは、迷わず学習に打ちこみ、また後悔を最小限に抑えることのできる考え方の一つだと思います。
※ちなみにこれは夜遅くまで学習しようというお話ではありません。
夜しっかり睡眠をとることも大切ですし、それは「できるだけのこと(=人事)」に含まれます。
受験は成長のチャンスになる
受験生にとっても、そうではない人にとっても、無理せず、怠けず、不安になりすぎず、慢心せずというバランスのとれた状態が理想ですが、実はこれは、大人になっても難しいテーマです。
その意味で、受験や勉強は人間的に成長するチャンスとして活用することができます。
「人事を尽くして天命を待つ」
この言葉を心に刻み、「今」を大切にし、苦しい時を乗り越えましょう!
まとめ
「人事を尽くして天命を待つ」とは、「できる限りのことをやって、結果については天に任せて心を労しない」という意味。
結果についてあれこれ心配せず、今できることに一つ一つ集中しよう!