テストで上手に時間配分する方法
今回は「テストで上手に時間配分する方法」というテーマです。
よく生徒から「テストが時間内に終わりませんでした…」という相談を受けることがあります。
確かに、制限時間内に解けなければ、取れたはずの点数をみすみす落としてしまうことになりもったいないですよね。
それゆえ、テストで上手に時間配分をすることは、高い点数を取るためにも、志望校への合格を勝ち取るためにも重要なポイントであると言っていいと思います。
ではどのように時間配分すればいいのでしょうか。
時間配分の考え方
時間配分についての基本的な考え方はこうです。
「予備の時間を10分残して、残りの時間を大問の数で分け合う」
例えば、制限時間を50分として、大問が4つのテストであれば、予備の10分を除いた40分を4つの大問で分け合います。
すると大問一つにつき10分という計算になりますね。
もしも大問が5つであれば、大問一つにつき8分ということになります。
基本的にはその大問一つあたりの時間を目安にして、自分の解く速さが速いのか遅いのかを判断していきます。
すると、目安の時間通りに行けば予備の10分を見直しに使うことができますし、目安よりも少し時間がかかってしまっても、予備の時間で取り返すことができやすくなります。
もっと細かく時間配分を決めた方がいい?
今お話した「10分の予備の時間を残し、残りを大問の数で分け合う」という考え方で導き出されるのは、かなり大まかな目安です。
もっと細かく決めたいという人もいるかもしれませんね。
もちろん大問によってすぐ終えられるもの(漢字・計算)と長くかかるもの(文章題等)があります。
その速い遅いによって目安を自分なりに調整するのもありですが、あまり「時間配分の計算」に時間を使うわけにもいきません。
というのも、テスト本番の、テスト開始の号令直後にこの作業をやらなければいけないからです。
そのため、大まかな目安のみ設定したら、後は流れの中で判断していくのがよいと思います。
※本番は過去のテストと違うスタイルになることもよくあります。
過去問等で慣れた時間配分を参考にしすぎないよう気をつけましょう。
時間配分と組み合わせるべきやり方
さて、目安の時間が設定できればそれでOKかというと、そうではないこともあります。
結局目安の時間をオーバーし続けて、着手できない問題がたくさん…という状況になる可能性もあるからです。
では、それについてはどうすればいいのでしょうか。
答えは、「時間のかかりそうな問題、すぐに解法が思いつかない問題は後回しにする」です。
時間配分に、この「後回し」を組み合わせる。
まずは、目安の時間内に、得点できそうなところをすべて得点するようにするのですね。
それだけで成績が大幅に上がることもあります。
そして予備の時間で見直しをした後、再び難問に取り組みます。
(難問よりできたところの見直しが先!)
そのように、「時間配分」と「取れるところを取る」ことを意識して、テストに臨めれば、かなり実力が反映された結果を出せると思います。
後は、実力をつけるだけですね!
(それが一番難しい…?)
時間配分についてのまとめ
時間配分は、予備の時間を10分残し、残りの時間を大問の数で分けて、大まかに目安を設定。
そして、時間のかかりそうな問題、すぐに解法が思いつかない問題は後回しにして、目安の時間内に、得点できそうなところをすべて得点するのがポイント。
うまく時間配分をして、本番で実力を発揮できることを祈っています!