「小学5年生 整数の性質|偶数・奇数・倍数・約数【まとめテスト】」の解答と解説です。
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解答と解説|小学5年生 整数の性質|偶数・奇数・倍数・約数【まとめテスト】
では、整数の性質のプリントについて、詳しく解説をしていきます。
○×をつけるだけで終わらせず、自分で説明できるか確認し、くり返しテストしてくださいね。
1の解説と解答
次の数から、①偶数、②奇数、③4の倍数 を見つけて書く問題です。
これは同じ数を繰り返し答えてかまいません。
まずは言葉の意味を確認しておきましょう。
- 偶数= \(2\) でわり切れる数( \(0\) をふくむ)
- 奇数= \(2\) でわり切れない数
- 倍数=ある数に整数をかけてできる数( \(0\) 倍は考えません)
意味を確認した上で、実際の数を見分けるやり方は下のようにします。
- 偶数か奇数か見分ける ⇒ \(2\) でわってみる
- 倍数かどうか見分ける ⇒ もとになっている数でわってみる(今回なら \(4\) でわる)
この方法で確かめると、答えは、
① \(0\), \(2\), \(12\), \(20\), \(32\), \(96\)
② \(1\), \(5\), \(13\), \(85\)
③ \(12\), \(20\), \(32\), \(96\)
となります。
2の解説と解答
\(3\) と \(5\) の公倍数を小さい順に \(3\) 個書く問題です。
言葉の意味を確認しておきましょう。
意味を確認した上で、実際の公倍数を求めるやり方は下のようにします。
- 大きい方の数の倍数を調べて、その中から小さい方の倍数を見つける
- 最も小さい公倍数(最小公倍数)を見つけたら、それを2倍、3倍にしていく
実際に確かめてみましょう。
\(5\) の倍数を小さい方からいくつか出してみると、\(5\), \(10\), \(15\) となります。
この中で \(3\) の倍数であるもの(\(3\) でわり切れるもの)は、\(15\) です。
最小公倍数が \(15\) ということなので、それを2倍、3倍としていきましょう。
そうすると答えは
\(15\), \(30\), \(45\)
となります。
3の解説と解答
\(16\) の約数をすべて書く問題です。
こちらも言葉の意味を確認しておきましょう。
※ \(1\) と「もとの整数」も約数になります。
意味を確認した上で、実際の約数を求めるやり方は下のようにします。
- 小さい数からわっていき、わり切れる数を探す
- 「わる数」と「わり算の答え」はペアで約数としてチェックする
実際に確かめてみましょう。
\(16 \div 1 = 16\) (⇒ \(1\) と \(16\) が約数)
\(16 \div 2 = 8\) (⇒ \(2\) と \(8\) が約数)
\(16 \div 4 = 4\) (⇒ \(4\) が約数)
となります。
※ \(8\) と \(16\) はすでにわり算の答えの方で約数だとわかっているので、わざわざわり算しなくて大丈夫です。
よって、答えは、
\(1\), \(2\), \(4\), \(8\), \(16\)
となります。
4の解説と解答
\(18\) と \(24\) の公約数をすべて書く問題です。
まずは言葉の意味を確認します。
意味を確認できたら、下のようなやり方で公約数を求めましょう。
小さい方の数の約数を調べて、その中から大きい方の約数を見つける
では実際に確かめてみます。
小さい方の数は \(18\) なので、\(18\) の約数を先に調べましょう。
\(18 \div 1 = 18\) (⇒ \(1\) と \(18\) が約数)
\(18 \div 2 = 9\) (⇒ \(2\) と \(9\) が約数)
\(18 \div 3 = 6\) (⇒ \(3\) と \(6\) が約数)
となります。
※ \(3\) の次は \(6\) や \(9\) 、\(18\) でわり切れますが、それぞれすでにわり算の答えの方で約数だとわかっているので、わざわざわり算しなくて大丈夫です。
ということで、\(18\) の約数は \(1\)、\(2\)、\(3\)、\(6\) 、\(9\) \(18\) となります。
後は、このなかで \(24\) をわり切れる数を探しましょう。
すると答えは、
\(1\), \(2\), \(3\), \(6\)
となります。
5の解説と解答
次の \(2\) つの数の最小公倍数と最大公約数を書く問題です。
① \(2\), \(7\) ② \(16\), \(40\)
解き始める前に、言葉の意味を確認しておきましょう。
- 最小公倍数は、公倍数の中で最も小さい数
- 最大公約数は、公約数の中で最も大きい数
求め方は次の通りです。
- 最小公倍数 ⇒ 大きい方の数の倍数を調べ、その中で小さい方の数の倍数にもなっている最も小さい数を探す
- 最大公約数 ⇒ 小さい方の数の約数を調べ、その中で大きい方の数の約数にもなっている最も大きい数を探す
では実際にやってみましょう。
5-①
\(2\) と \(7\) について調べます。
まずは最小公倍数です。
大きい方の数である \(7\) の倍数を小さい順にいくつか出してみると、\(7\), \(14\), \(21\) となります。
この中で \(2\) の倍数であるもの(\(2\) でわり切れるもの)は、\(14\) です。
最小公倍数は \(14\) ということですね。
では最大公約数はどうでしょう。
小さい方の数は \(2\) なので、\(2\) の約数を先に調べます。
\(2 \div 1 = 2\) なので、 \(2\) と \(1\) が約数となります。
この中で \(7\) の約数( \(7\) をわり切れる数)は \(1\) なので、これが最大公約数となります。
よって①の答えは
最小公倍数 \(14\)
最大公約数 \(1\)
となります。
5-②
\(16\) と \(40\) について調べていきます。
まずは最小公倍数です。
大きい方の数である \(40\) の倍数を小さい順にいくつか出してみると、\(40\), \(80\), \(120\) となります。
この中で \(16\) の倍数であるもの(\(16\) でわり切れるもの)は、\(80\) です。
最小公倍数は \(80\) ということですね。
では最大公約数はどうでしょう。
小さい方の数は \(16\) なので、\(16\) の約数を先に調べます。
\(16 \div 1 = 16\) (⇒ \(1\) と \(16\) が約数)
\(16 \div 2 = 8\) (⇒ \(2\) と \(8\) が約数)
\(16 \div 4 = 4\) (⇒ \(4\) が約数)
なので、 \(1\), \(2\), \(4\), \(8\), \(16\) が約数となります。
この中で \(40\) の約数( \(40\) をわり切れる数)は \(1\), \(2\), \(4\), \(8\) ですね。
最も大きいのは \(8\) となり、これが最大公約数です。
よって②の答えは
最小公倍数 \(80\)
最大公約数 \(8\)
となります。
6の解説と解答
\(12\), \(14\), \(21\) の最小公倍数を書く問題です。
数が3つありますが、調べ方は同じです
ではやってみます。
大きい方から順に調べていきましょう。
一番大きい数である \(21\) の倍数を小さい順にいくつか出してみると、\(21\), \(42\), \(63\), \(84\) となります。
この中で2番目に大きい \(14\) の倍数であるもの(\(14\) でわり切れるもの)は、\(42\) と \(84\) です。
さらに、この中で一番小さい \(12\) の倍数でもあるのは \(84\) ですね。
よって答えとなる最小公倍数は
\(84\)
となります。
7の解説と解答
あめ玉 \(45\) 個とキャラメル \(60\) 個があり、あまりが出ないように、できるだけ多くの人に同じ数ずつ配る場合、何人に配ることができますかという問題です。
問題を読んで、「あ、これは最大公約数を求めればいいんだな」と思った人は、そのまま最大公約数を求めましょう。
どうやるのかわからなかった場合は、次のように簡単な数で具体的に考えてみましょう。
\(1\) 人に配る場合、あめ玉 \(45\) 個とキャラメル \(60\) 個ずつ配れます。
\(2\) 人に配る場合、あめ玉が奇数で\(2\) でわれないため、同じ数ずつになりません。
\(3\) 人に配る場合、両方を \(3\) でわるので、あめ玉 \(15\) 個とキャラメル \(20\) 個ずつ配れます。
こう考えていくと、「わる数」が「配れる人数」になるということがわかると思います。
ということは、できるだけ多くの人に配るためには、一番大きな数でわればいいということになりいますね。
つまり、最大公約数を求めればよいということになります。
後は最大公約数の求め方で調べましょう。
小さい方の数は \(45\) なので、\(45\) の約数を先に調べます。
\(45 \div 1 = 45\) (⇒ \(1\) と \(45\) が約数)
\(45 \div 3 = 15\) (⇒ \(3\) と \(15\) が約数)
\(45 \div 5= 9\) (⇒ \(5\) と \(9\) が約数)
なので、 \(1\), \(3\), \(5\), \(9\), \(15\), \(45\) が約数となります。
この中で \(60\) の約数( \(60\) をわり切れる数)は \(1\), \(3\), \(5\), \(15\) ですね。
最も大きいのは \(15\) となり、これが最大公約数です。
よって答えは
\(15\) 人
となります!(なかなか大変でしたね!)
まとめ
小学5年生 整数の性質|偶数・奇数・倍数・約数【まとめテスト】はいかがでしたか?
整数の性質をマスターするために、
ことに注意して、これからも練習を重ねてくださいね。
理解した後はくり返し練習し、整数の性質を得意分野にしていきましょう!
※得意を増やす意味⇒得意を伸ばすか、苦手を克服するかどっちがいい?どちらを優先?
その他の問題に取り組みたい方は⇒『小学生 算数プリント一覧』へ