中学生におすすめの勉強法を、日々の予習と復習のやり方というテーマで解説します。
- 毎日の家庭学習のやり方がわからない
- 予習のやり方が知りたい
- 効果的に復習したい
このような悩みがある人はぜひ読んでみてください。
小学校時代の勉強法から抜け出したい中学1年生や、毎日の勉強のやり方に迷っている中2・3年生に特におすすめです。
ちなみに、これから説明する予習・復習の方法は高校生になっても通用します。
最初に勉強(予習・復習)のゴールを確認
予習・復習のやり方を説明する前に、まずは勉強のゴール(目的)を確認しておきましょう。
日々の予習・復習のゴール(目的)は以下の4つです。
- 興味や疑問を持って学校の授業に臨めるようにする
- 正しい知識を手に入れる
- 学習内容を定着させる(忘れないようにする)
- テストでよい点を取る・志望校に合格する
では、この4つを達成するための、予習・復習のやり方を解説していきます。
ちなみに、目的によって勉強の仕方は変わってきます。
例えば「翌日に提出しなければならない課題を100ページ達成したい」のであれば、やり方は「家族で手分けして答えを写す」です。
では予習・復習のやり方を説明します。
中学生におすすめの予習のやり方
中学生におすすめの予習のやり方を解説します。
次の日に学習しそうな範囲について、以下の方法で予習しましょう。
- 教科書に目を通す
- ワーク(副教材)に目を通す
- (ハイレベル)ワークを解いて、丸付けまでする(ノートに取り組む)
- (ハイレベル)調べて疑問を解消する
まずは1番目と2番目の方法に取り組んでみてください。
授業を受ける前に教科書とワークに目を通しておくと、これから学ぶ内容に興味や関心、あるいは疑問を持つことができます。
その状態で授業を受けると、集中力が増し、積極的に授業に耳を傾けやすくなります。
また、同じ内容に二日間触れると記憶に定着しやすいため、一石二鳥の効果があります。
このように予習することで、「興味や疑問を持って学校の授業に臨めるようにする」という目的を達成することができます。
なお、予習法のうちの3番目と4番目はハイレベルな方法です。
進学に力を入れている高校(私立中学校も含む)では、この方法で予習することが求められます。
中学生におすすめの復習のやり方
中学生におすすめの復習の仕方を見ていきましょう。
テストの成績を上げたり、志望校の合格に近づくためには復習がとても重要です。
以下の方法で復習しましょう。
【授業当日や翌日の復習】
- ワークを解いて丸付けし、解答と解説を確認する
- あやふやな部分を先生に聞くなどして解消する
【数日~数週間をかけた復習】
- 繰り返しテストし、深く理解しているか確認する
この3つはすべて大切ですので、それぞれ詳しく説明します。
復習法①ワークを解いて丸付けし、解答と解説を確認する
最も有効な復習は、ワークを解いて丸付けし、解答と解説を確認することです。
繰り返し取り組めるように、ノートに取り組みましょう。
授業を受けた日や翌日など、授業からあまり日をおかずに復習することが重要です。
授業を覚えているうちに問題に取り組むことで、自分が授業を正しく理解できているかどうか確認できます。
解き終わったらすぐに丸付けをしましょう。
そして、正解か不正解かに関わらず、解説をよく読みましょう。
このステップで、深く理解できているか、あやふやな部分がないかを確認します。
なお、丸付け(答え合わせ)の重要性は以下の記事も参考にしてください。
勉強に答え合わせは必要ですか??【丸つけする意味がわからない】
復習法②あやふやな部分を先生に聞くなどして解消する
復習法①であやふやな部分を確認できたら、先生に聞くなどして解消しましょう。
実は、以下の状態におちいってしまう人がたくさんいます。
- わかっていないのに、答えを覚えるだけで学んだ気になってしまう
- 自己流で間違った考え方を編み出し、不思議な解き方を定着させてしまう
こうなるとその後の学習でとても混乱してしまいますし、テストで点を取るのも難しくなります。
学習に使った時間と体力がとてももったいないですね。
それゆえ、ワークを解いてあやふやな部分をチェックできたら、後で先生に聞くなどして疑問を解消しましょう。
答えだけ覚えたり、自己流の解釈で終わらせたりしないことが大切です。
逆に言えば、ここで正しい知識を手に入れることができていれば、後がとても楽です。
このように復習することで、「正しい知識を手に入れる」という目的を達成することができます。
復習法③数日~数週間かけて繰り返す
正しい知識を手に入れた後は、繰り返し復習するのが大切です。
授業の当日や翌日だけでなく、数日~数週間かけて定期的に復習しましょう。
脳はよく利用する知識を定着させる性質があるため、復習を繰り返すことで、「この知識は重要である」と脳に思わせるのが狙いです。
例えば、同じ内容を授業当日、翌日、3日後、7日後に取り組めば、たいていのことは覚えられます。
その後も定期的に復習しておけば、受験まで(受験後も)忘れることなく知識を使うことができるでしょう。
復習は必ずテスト形式で実践する
繰り返して復習する場合は、必ず、テスト形式で問題を解くようにしましょう。
しっかりとテスト形式でアウトプットして「頭の中から知識を出す回路を作る」ことが重要です。
以下の方法で復習してしまうとほとんど効果がありませんので注意してください。
- 読むだけ
- 写すだけ
- 線を引くだけ
読むだけでは、肝心の頭から出す回路が育ちません。
簡単に言えば、テスト中に知識が出てきません。
写すだけの場合、書いたとたんにほとんどが頭から消えていきます。
たくさん漢字や単語を写したのに、翌日のテストで撃沈してしまうのは多くの人が経験済みのはず。
線を引くだけの場合、これは、ただ線を引いたという経験が残るのみです。
テスト形式でアウトプットして「頭の中から知識を出す回路を作る」ことを第一に考えましょう。
同じ問題で復習するのは効果的
繰り返し復習する際、同じ問題集に何度も取り組むのが効果的です。
同じ問題を繰り返すことには、知識や技術が定着し、対応力が上がり、時間が節約でき、自分だけのウィークポイントを克服しやすいというメリットがあります。
なお、同じ問題を繰り返すと、まずは答えを先に覚えてしまうはずです。
それは当然で、答えを覚えてからが本当の復習の始まりだと思ってください。
問題を見て答えが浮かぶようになったら、その答えになる理由(過程・法則など)を思い出すようにしましょう。
また、答えから問題を思い出すといった逆方向の学習も効果的です。
このようにすることで、表面的な記憶から、理解を伴った深い記憶の定着へと進みます。
答えを覚えるだけでは使える知識にはならず、テスト結果にもあまり反映されません。
理解を定着させることで、テストで役に立つ知識になります。
繰り返しの学習法については、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、日々の学習は以下の流れになります。
- 次の授業の範囲の教科書に目を通す・・・(疑問・関心を持つ)
- ワークにも目を通す・・・(疑問・関心を持つ)
- 学校で疑問を解消する・・・(正しい知識を手に入れる)
- 家庭学習でワークに取り組む・・・(テストし、丸付けし、解説を確認し、正しい知識を手に入れる)
- あやふやな部分を学校などで解消する・・・(正しい知識を手に入れる)
- 忘れそうなころにもう一度復習する・・・(テストし、丸付けし、解説を確認して、正しい知識を定着させる)
このような予習・復習の方法を実践することで、授業に集中でき、正しい知識を忘れることなく定着させる(忘れないようにする)ことができます。
そしてテストでよい点を取り、志望校に合格する可能性を高めることもできます。
この勉強の仕方を参考にし、中学校での学びを有意義なものにしていただければ幸いです。
応援しています!